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Hiroshi Morimoto's Homepage

専門分野

臨床心理学(認知行動療法)・ ストレスマネジメント

現在の研究テーマ

認知症の人の家族介護者への心理支援
認知症の人の家族介護者の仕事と介護の互恵的な両立に関する要因の検討
認知症の人の家族介護者の悲嘆の関連要因の検討

これまでに作成した心理尺度

これまでに作成した心理尺度です。尺度名を選択するとダウンロードできます(PDFファイルです。WORDファイルをご希望の場合は,hmori(アットマーク)psy.meijigakuin.ac.jpまでご連絡ください)。項目の順番については,適宜調整してください。

これらの尺度を研究・教育目的で使用される場合は許諾は不要ですが,それ以外の目的(例:商用目的)で使用される場合は,事前にご連絡ください。いずれの目的の場合でも,使用される際はダウンロードファイル内の「本尺度の引用文献」に記載の文献を引用してください。

これらの尺度は無保証です。自己責任でご使用ください。これらの尺度を使用することによって生じるいかなる損害についても,作成者である森本浩志はその責任を負いません。

日本語版Valued Living Questionnaire Adapted to CaregivingMorimoto et al., 2023
認知症の人の家族介護者を対象として,Acceptance and Commitment Therapyにおける価値を測定するValued Living Questionnaire Adapted to Caregiving(Romero-Moreno et al., 2017)の日本語版です。原版とは異なり3下位尺度(自身・家族・健康に関する価値へのコミットメント)から構成されます。
日本語版Experiential Avoidance in Caregiving QuestionnaireMorimoto et al., 2023
介護において自分が望まない内的体験(考えや気持ち,記憶,衝動,感覚)を回避,排除,抑圧しようとすること(体験の回避)を,どの程度行っているかを測定するExperiential Avoidance in Caregiving Questionnaire(Losada et al., 2014)の日本語版です。原版と同様の3下位尺度(積極的回避行動,被介護者への否定的な感情・認知への不寛容,介護に関連するネガティブな内的体験に対する心配)から構成されます。
介護ー仕事葛藤に対するコーピング尺度Morimoto et al., 2019
認知症の人を働きながら介護している家族が,介護と仕事の両立生活を送る中で経験する困難感(役割間葛藤)に対して用いるコーピングを測定する尺度です。
介護-仕事葛藤尺度森本他, 2017
認知症の人を働きながら介護している家族が,介護と仕事の両立生活を送る中で経験する困難感(役割間葛藤)を測定する尺度です。介護における要求が仕事役割の達成を阻害する「介護―仕事葛藤」(時間・ストレス反応・行動の3つの形態)と,仕事における要求が介護役割の達成を阻害する「仕事―介護葛藤」の2つの方向に加えて,介護と仕事の両立によって介護者の私生活が阻害される程度を表す「介護・仕事―私生活葛藤」を測定できます。
※回答方法は「経験」と「困り度」を分けて測定する方式を採用していますが,「あてはまらない ~ あてはまる」などの一般的なスケールを採用することも可能です。ただし,その場合の信頼性・妥当性は検討しておりませんので,自己責任でお願いします。
コーピングの選択理由尺度森本他, 2011
コーピングを行った理由を測定する尺度です。下位尺度の目標接近的選択と回避的選択は,制御焦点理論(Higgins, 1998)の促進焦点と予防焦点に該当します。
職務評価コーピング尺度・職場の対人コーピング尺度(森本・嶋田, 2010)
職場で経験する種々のストレッサーに対するコーピングを測定する尺度です。職務内容や人事評価に関するストレッサーに対するコーピング尺度(職務評価コーピング尺度)と,職場の人間関係に関するストレッサーに対するコーピング尺度(職場の対人コーピング尺度)から構成されます。いずれの尺度もコーピングの3次元モデル(Tobin et al., 1989)と労働者を対象とした実態調査に基づいて作成されています。ストレッサーの種類を問わない包括的なコーピング尺度と比べて,個々のストレッサーに特異的なコーピングを測定できます。

研究業績

研究論文

  1. Morimoto, H. (2024). Profiles of psychological flexibility and caregiving experience in dementia family caregivers: A latent profile analysis. Journal of Clinical Psychology, 80(8), 1821-1837.(本文リンク)
  2. 森石千尋・田中佑樹・森本浩志・嶋田洋徳 (2023). 新規学卒就職者における強化感受性の差異と職場ストレスとの関連. Journal of Health Psychology Research, 36(1), 21-31. (本文リンク)
  3. 志柿瑠海・稲塚葉子・森本浩志 (2023). 友人への相談行動の失敗経験と友人への相談頻度および相談に対する態度の関連―対人関係の問題に着目して―. 明治学院大学大学院心理学研究科紀要, 28(1), 1-9.
  4. Morimoto, H., Kishita, N., Kondo, H., Tanaka, N., Abe, Y., & Muto, T. (2023). Reliability and validity of the Japanese version of the experiential avoidance in caregiving questionnaire (EACQ). Journal of Contextual Behavioral Science, 27, 160-169. (本文リンク)
  5. Morimoto, H., Kishita, N., Kondo, H., & Muto, T. (2023). Reliability and validity of the Japanese version of the Valued Living Questionnaire Adapted to Caregiving. Clinical Gerontologist, 46(4), 619-632. (本文リンク)
  6. Kishita, N., Morimoto, H., Márquez-González, M., Barrera-Caballero, S., Vara-García, C., Van Hout, E., Contreras, M., & Losada-Baltar, A. (2023). Family carers of people with dementia in Japan, Spain, and the UK: A cross-cultural comparison of the relationships between experiential avoidance, cognitive fusion, and carer depression. Journal of Geriatric Psychiatry and Neurology, 36(3), 254-264. (本文リンク)
  7. Morimoto, H. (2022). Acceptance and commitment improve the work-caregiving interface among dementia family caregivers. Psychology and Aging, 37(6), 749-765. (本文リンク)
  8. 森本浩志・野村信威 (2022). 認知症の人の家族介護者を対象とした集団認知・行動療法プログラム―有効性と実行可能性の予備的検討―. 老年臨床心理学研究, 3(1), 8-20. (本文リンク)
  9. 二村友希・永井智・森本浩志 (2022). 大学生における母親との心理的距離と援助要請行動の関連. 明治学院大学大学院心理学研究科紀要, 27(1), 11-20. (本文リンク)
  10. Morimoto, H., & Takebayashi, Y. (2021). Antecedents and outcomes of enrichment among working family caregivers of people with dementia: A longitudinal analysis. The Journals of Gerontology, Series B: Psychological Sciences and Social Sciences, 76(6), 1060-1070. (本文リンク)
  11. 渡邊慧・森本浩志 (2021). 大学生の認知症に対するスティグマと思考抑制傾向および仮想的有能感の関連. 明治学院大学大学生心理学研究科紀要, 26(1), 35-42. (本文リンク)
  12. 野本祥汰・金沢吉展・森本浩志 (2021). 対人ストレッサーに対するコーピングの柔軟性と抑うつとの関係―コーピングの柔軟性の算出方法に着目して―. 明治学院大学大学院心理学研究科紀要, 26(1), 25-33. (本文リンク)



書籍・総説等

  1. 森本浩志 (2024). 「環境」と「個人」の関わりから悩みを理解する. 宮本聡介・伊藤拓(編) 高校生に知ってほしい心理学第3版 (pp. 102-110) 学文社. (Amazonのページ)
  2. 古村健・丹羽健太郎・下山真衣・陶貴行・森本浩志・境泉洋 (編) (2024). 公認心理師ベーシック講座 福祉心理学 講談社. (Amazonのページ)
  3. 西郷達雄・田上明日香・田山淳・森本浩志 (2021). 産業・労働分野における公認心理師の役割. ストレスマネジメント研究, 17(1), 19-23. (本文リンク)
  4. 森本浩志 (2020). 認知症,介護―親が認知症になったらどうなる?どうする?. 岡島義・金井嘉宏(編) 使う使える臨床心理学 (pp. 237-253) 弘文堂. (Amazonのページ)
  5. 森本浩志・野村信威 (2020). 認知症の人の家族の心理的支援. 臨床老年看護, 27(1), 23-29.
  6. 森本浩志 (2019). 職場のストレス. 日本健康心理学会(編) 健康心理学事典 (pp.134-135) 丸善出版.
  7. 森本浩志 (2019). 「環境」と「個人」の関わりから悩みを理解する. 宮本聡介・伊藤拓(編) 高校生に知ってほしい心理学第2版 (pp. 100-108) 学文社. (Amazonのページ)
  8. 森本浩志・嶋田洋徳 (2011). アイゼンク・ジェイコブソン. 日本ストレス学会・財団法人パブリックヘルスリサーチセンター(編) ストレス科学辞典 (pp.3,362) パブリックヘルスリサーチセンター.
  9. 嶋田洋徳・森本浩志 (2010). 集団療法. ストレス百科事典翻訳刊行委員会(編) ストレス百科事典 (pp.1212-1217) 丸善出版.

学会発表等

  1. 田中みはる・河内哲晴・金沢吉展・森本浩志 (2024). 大学生におけるHSP傾向と対人信頼感の関連. 日本心理学会第88回大会, 3A-032-PD.
  2. 森本浩志 (2023). 認知症の人の家族介護者の心理的柔軟性のパターンによる介護経験の違い. 日本認知・行動療法学会第49回大会, P1-104.
  3. 味方舞・森本浩志・大山一樹・西中宏吏・嶋田洋徳 (2023). 大学生における表面的な友人関係と自己注目の関連の検討. 日本認知・行動療法学会第49回大会, P1-91.
  4. 渡邉昌樹・森本浩志 (2023). 大学生における痛みに対する恐怖・回避傾向と自傷行為傾向の関連. 日本認知・行動療法学会第49回大会, P1-84.
  5. 吉田みなみ・森本浩志 (2023). 対人過敏・自己優先抑うつにおける自己優先志向と対人ストレスイベントとの関連―視点取得およびソーシャル・スキルに着目して―. 日本心理学会第87回大会, 3A-025-PD.
  6. Ajikata, M., Morimoto, H., Oyama, K., Nishinaka, H., & Shimada, H. (2023). Associations between metacognitive beliefs about friendships and adjustment among university students. 10th World Congress of Cognitive and Behavioral Therapies, 623.
  7. 野村信威・森本浩志 (2023). 認知症の人とその家族を対象としたセルフケアプログラム―当事者向けオンラインプログラムの効果の検討―. 日本発達心理学会第34回大会, 3AM1-P-PS33.
  8. 野村信威・森本浩志 (2022). 認知症の人とその家族を対象としたセルフケアプログラム―当事者向けオンラインプログラムの検討―. 日本老年行動科学会第24回大会, 8.
  9. 森本浩志・木下奈緒子・近藤ひかる・田中ネリ・阿部裕・武藤崇 (2022). 日本語版Experiential Avoidance in Caregiving Questionnaireの作成. 日本老年臨床心理学会第5回大会, 1-4.
  10. 志柿瑠海・稲塚葉子・森本浩志 (2022). 相談の失敗経験と相談頻度及び相談回避の関連. 日本心理学会第86回大会, 2AM-029-PD.
  11. 姜来娜・森本浩志・田中佑樹・深澤克二・嶋田洋徳 (2021). 職場環境に対する文脈評価の視点尺度の作成. 日本健康心理学会第34回大会, P79.
  12. 大野めぐみ・森本浩志 (2021). 対人過敏・自己優先抑うつと自己複雑性の関連. 日本認知・行動療法学会第47回大会, P021.
  13. 森石千尋・田中佑樹・森本浩志・嶋田洋徳 (2021). 新規学卒者における強化感受性の差異が職場適応に及ぼす影響の検討. 日本ストレスマネジメント学会第19回大会, 11.
  14. 二村友希・永井智・森本浩志 (2021). 大学生における母親との心理的距離と援助要請行動の関連性. 日本心理学会第85回大会, PD-024.
  15. 吉田みなみ・二村友希・金城光・森本浩志 (2021). 自己認知の複雑性と思考内容の感情価との関連. 日本心理学会第85回大会, PB-012.
  16. 渡邊慧・森本浩志 (2021). 大学生の認知症に対するスティグマの関連要因. 日本老年臨床心理学会第3回大会, P3.


    

競争的資金

独立行政法人日本学術振興会 科学研究費助成事業2021年度基盤研究(C)
課題名 :認知症の人の家族介護者を対象とした集団CBT・ACTプログラムの効果(研究代表者)
研究期間:2021年4月~2025年3月
明治学院大学心理学部 特別研究プロジェクト(2019年度~現在に至る)
課題名 :認知症の人とそのご家族のためのセルフケアプログラムの効果検討(研究代表者)
研究期間:2019年4月~現在に至る
独立行政法人日本学術振興会 科学研究費助成事業2018年度若手研究
課題名 :認知症高齢者の家族介護者の役割間葛藤及び生活の質の改善要因の解明(研究代表者)
研究期間:2018年4月~2021年3月
明治学院大学心理学部 萌芽研究プロジェクト(2018年度)
課題名 :認知症高齢者とその家族介護者を対象とした心理教育/援助プログラムの効果検討(研究代表者)
研究期間:2018年4月~2019年3月
独立行政法人日本学術振興会 科学研究費助成事業2015年度若手研究(B)
課題名 :認知症高齢者の家族介護者の役割間葛藤に関する研究(研究代表者)
研究期間:2015年4月~2018年3月
公益財団法人パブリックヘルスリサーチセンター パブリックヘルス科学研究助成(2015年度)
課題名 :職場環境に対する文脈の評価がストレスマネジメント介入の効果に及ぼす影響(研究代表者)
研究期間:2015年4月~2016年3月
広島県 広島県医療・福祉課題解決に向けたデバイス開発パイロット事業
課題名 :医療・福祉施設における入院患者の睡眠改善支援用具の開発(研究分担者)
研究期間:2014年4月~2017年3月
広島国際大学 特別研究助成(2014年度)
課題名 :『育児を介した対人ネットワーク』に対する養育者の評価に関する検討(研究分担者)
研究期間:2014年4月~2015年3月
広島国際大学 特別研究助成(2013年度)
課題名 :認知症患者の在宅介護を行う労働者の役割間葛藤に関する研究(研究代表者)
研究期間:2013年4月~2014年3月
WCBCT2004記念若手研究奨励基金 ボストン若手研究奨励助成(2010年度)