出張報告

孫 占坤

(ソン センコン)

 

▼出張期間

2002年3月9日より2002年3月15日まで

▼出張先
中国
▼研究テーマ
中国のナショナリズム
▼調査の内容

「学術フロンティア・プロジェクト」の一部分として、筆者は昨年から「中国のナショナリズム」の研究を開始し、昨年3月と6月にそれぞれ「学内シンポジウム」と「区民講座」という形で中間発表を行い、「中国における民族問題」のペーパーも提出している(明治学院大学戸塚区民講座報告書第6号、2001年、pp.23-36 参照)。今回は近年の中国におけるナショナリズム研究の「動向」について調査し、その結果以下のことが明らかになった。

1.「辺境史」の研究成果が多く出されている。中国社会科学院民族研究所をはじめとするグループは、中国で「盛世」と理解されている「漢」「唐」時代等の民族関係について既に20冊以上を上梓している。


2.「西部大開発」という中国政府の方針とも絡んで、「民族法制」に関する研究がブームとなっている。

▼発表予定の論文・著書等

これらの調査の成果をとり入れて、2002年度中に論文をまとめる予定。