出張報告

司馬 純詩

 

▼出張期間

2005年11月1日より2005年11月7日まで

▼出張先
韓国ソウル経由航空便・中国山東省済南市および青島市
▼研究テーマ
中国経済発展の地域・階層間格差および外部経済の影響
▼調査の内容

 経済改革決定から27年。中国経済はひとりあたりGDPを1000ドル台に乗せた。PPP換算では4000ドル台と言われる。当局は2020年に、4倍に成長させるという。中国はどこまで豊かになるのか。
 世界最大人口と有数の領地を抱える中国は「平均」値では計れない。大きな格差と多様性とが共存するからである。しかし、それにも「中国的特質」がある。調査はこの仮説を元に行われている。
 調査は昨年3回の外資コネクション(1.大連・審陽と日本、2.広州・東莞とホンコン、3.景洪・昆明とカンボジア・タイ)調査に続いて済南・青島と韓国ルートをたどった。内容は以下のとおりである。
11月1日(火)成田早朝発ソウル仁川空港経由KAL便にて夕方済南着ホテルチェックイン。市内楽源大街、仏山路周辺、銀座商城を観察。
2日(水)山東省歴史博物館章氏と会見、ともに市北部李家行付近の黄河、楽口浮橋および対岸視察。帰路夕刻市中心部の泉城路・関門大街・朝山路・仏山路の韓国製品市場を巡り観察。
3日(木)済南鉄道駅ターミナルから泰安市へ。粥店街班の公共市場参観後泰山登山。帰路は市内ターミナルから済南西南ターミナルへ。
4日(金)午前中企業人インタビュー、済南高新技術開発区見学後、空路青島へ。夕方チェックイン。中山路伊都錦(イトキン)デパート視察。
5日(土)交通局秦氏とともにハイヤーで陸路煙台市へ北上、即墨市、莱西市など旧農村地帯、新開発地、地方市場を観察。招遠、莱州三元区にて地元企業人と会見。往復450キロ。舗装はかなりの程度完成。
6日(日)市内旧ドイツ租界(八大関)などを視察後、空路ソウル仁川へ。午後市内到着ホテルチェックイン。
7日(月)午前中南大門市場視察。午後企業人インタビュー後東大門市場視察。夕方仁川発成田便にて夜間着帰国。
 現状では韓国より日本コネクションが強い影響を残している

黄河と浮橋

 莱州三元区の農村

▼発表予定の論文・著書等

「中国経済のウエハー構造」として著作準備中