地理・自然・気候:キューバ本島は東西に1,250Kmと細長い島である。全長1,250Km、面積約11万平方キロ、日本の約3分の1の大きさである。バハマ諸島から140Km,ジャマイカから146Km,フロリダから180Km,カンクンから210Km。山岳地帯、丘陸地帯、盆地と分けられ山岳地帯には、4つの山々が走っている。キューバの気候は熱帯性であるが、熱帯貿易圏にあるためー年中微風があってしのぎやすい。
経済:キューバは、95年に外国投資法を改正し、外資100%出資による企業設立を認めたほか、97年にはフリー・トレード・ゾーンと工業団地を設置するなど、外国企業の投資誘致を進めている。現在では、欧州およびカナダを中心とした300社を超える外国企業が、キューバに合弁形態などで進出している。他方、対キューバ貿易・投資を行う上で無視できないものに、米国の対キューバ経済制裁がある。99年1月に米国クリントン政権は、対キューバ経済制裁の一部緩和を発表し、2000年に入ってからは医療品・医療機器、食料の輸出を経済制裁の対象から除外する旨を発表している。しかし、制裁そのものが解除される見通しは依然立っていない。その状況下に教育等が無料で国民全体をカバーしている。
農業:キューバにおける都市農業成功の鍵は、農場が生産物を買う顧客の家の近所にあるということである。例えば、私が会った一人の「アメリカ」という名前の農家は、自宅近くの土地を隣人の助けを得て耕作している。彼女は社会義務を果たしたあとで、改装した鉄道車両で農産物を売っている。かつての鉄道車輌も、今や道沿いで、野菜直売所として活躍している。ハバナ内外のあちこちにあるこのような野菜の販売所が、毎日、数百、数千というお客さんを引き寄せているのだ。
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