出張報告

ナギザデ・モハマド

 

▼出張期間

2006年3月05日より2006年3月12日まで

▼出張先

キューバ (Via トロント)

▼研究テーマ
キューバ経済・農業について
▼調査の内容

地理・自然・気候:キューバ本島は東西に1,250Kmと細長い島である。全長1,250Km、面積約11万平方キロ、日本の約3分の1の大きさである。バハマ諸島から140Km,ジャマイカから146Km,フロリダから180Km,カンクンから210Km。山岳地帯、丘陸地帯、盆地と分けられ山岳地帯には、4つの山々が走っている。キューバの気候は熱帯性であるが、熱帯貿易圏にあるためー年中微風があってしのぎやすい。

経済:キューバは、95年に外国投資法を改正し、外資100%出資による企業設立を認めたほか、97年にはフリー・トレード・ゾーンと工業団地を設置するなど、外国企業の投資誘致を進めている。現在では、欧州およびカナダを中心とした300社を超える外国企業が、キューバに合弁形態などで進出している。他方、対キューバ貿易・投資を行う上で無視できないものに、米国の対キューバ経済制裁がある。99年1月に米国クリントン政権は、対キューバ経済制裁の一部緩和を発表し、2000年に入ってからは医療品・医療機器、食料の輸出を経済制裁の対象から除外する旨を発表している。しかし、制裁そのものが解除される見通しは依然立っていない。その状況下に教育等が無料で国民全体をカバーしている。

農業:キューバにおける都市農業成功の鍵は、農場が生産物を買う顧客の家の近所にあるということである。例えば、私が会った一人の「アメリカ」という名前の農家は、自宅近くの土地を隣人の助けを得て耕作している。彼女は社会義務を果たしたあとで、改装した鉄道車両で農産物を売っている。かつての鉄道車輌も、今や道沿いで、野菜直売所として活躍している。ハバナ内外のあちこちにあるこのような野菜の販売所が、毎日、数百、数千というお客さんを引き寄せているのだ。

タバコの葉
トマト
  ピザショップ
クラシックカー
キューバ:タバコ畑
ハバナ大学の学生達と
ハバナ大学前

 

 

▼発表予定の  論文・著書等

キューバの経済・農業についてカストロ議長後の変革やその変革の方向性に対して関心が集まっている。十分な予備的な調査を実施してから再びキューバを訪問し本格的な調査行う上でその発表等について考えたい。