出張報告

原 武史

 

▼出張期間

2002年8月27日 より 2002年8月30日まで

▼出張先
韓国 ソウル
▼研究テーマ
東アジアにおける「都(みやこ)」の国際比較
−ソウル,京都,東京−
▼調査の内容

私は最近、首都の政治空間に関心をもっている。前近代の東アジア世界における皇城や王宮、日本でいえば江戸城の御所の構造、そして近代の東アジアにおいて「広場」が果たした政治的役割などがそれに当たる。
今回の調査ではソウルを訪問し、復元工事が進められている景福宮の勤政殿や光化門、ソウル市庁前広場などを見学するとともに、関係資料を収集した。今後は北京や琉球王朝の都だった。首里についても調査を続ける必要がある一方、京都御所柴辰殿や平安神宮、大極殿、そして東京の皇居前広場についても、比較の観点から研究してゆきたい。来年にはその成果の一部を単著として出すつもりである。

 

 

▼発表予定の論文・著書等

「皇居前広場」(光文社新書、2003年刊行予定)