イベント 日仏研究セミナー

主催:明治学院大学国際学部付属研究所共同研究「平和研究の観点から多文化主義をめぐる研究」
   レンヌ日本文化研究センター

「一楽照雄の世直し有機農業運動」に学ぶ

2023年3月に開催した「自立と互助‐日本の近代化と提携運動」を継承する日仏研究セミナーである。提携運動の衰退の要因と復活の鍵を『一楽照雄の世直し有機農業運動』(雨宮裕子著、2026年 創森社刊)をもとに考察する。 1970年代、日本の有機農業運動は、世界の有機農業運動の頂点に立っていた。公害多発国に台頭した、生産者と消費者の「提携」は、環境に配慮のある農業を支え、地球の温暖化に抗する手段として大きな力をもつはずであった。実際、日本の「提携」をヒントに創出されたフランスのアマップやアメリカやカナダのCSAは、連帯経済の一環として着実に根を広げている。 フランスでは、有機農業は環境保全型の農業として認められ、学校給食の完全有機化が推進されている。有機の生産者は、ここ20年で10倍になり、有機食品や有機製品は日常の暮らしの中にある。ところが、「提携」を生み出した日本では、半世紀を経た今、産消提携のグループは、みな宅配に座を明け渡し、幕を閉じてしまった。 農の工業化に反対し、「日本有機農業研究会」を創設し、協同の思想を説き続けた一楽照雄は、なぜ忘れ去られたのか。生産者と消費者の相互扶助は、なぜここまで後退してしまったのか。雨宮の著書を素材に考える。
開催日時
2026年7月10日 (金) 13時-17時30分 (開場12時)
会場
明治学院大学 本館10階大会議場
申込不要

プログラム

13:00
開会あいさつ
開催者 : 浪岡新太郎(明治学院大学大学院国際学研究科委員長)
13:10-15:10 一楽照雄の世直し有機農業運動
 座長:戸谷 浩(明治学院大学国際学部教授)
 コメンテーター:池上甲一(近畿大学名誉教授)

雨宮裕子
  『一楽照雄の世直し有機農業運動』の紹介
伊丹謙太郎(法政大学大学院公共政策研究科教授)
  「戦後生協運動の発展と提携の現在地を考える」
15:30-17:30 食の安全と食育
 座長:勝俣 誠(明治学院大学国際平和研究所)
 コメンテーター:福原圧史(日本有機農業研究会理事長)

中島秀人(東京工業大学リベラルアーツ研究教育院教授)
  「中島貴子(東京大学大学院法政治学研究科研究員、2018年逝去)の『科学技術のリス ク評価―森永ヒ素粉乳中毒事件を中心に』が浮き彫りにする、工業食品 のリスク管理を考える」
猪瀬里美(元埼玉県志木市立志木中学校栄養教諭)
  「地域の生産者と学校と子どもたちを結ぶ食育のあり方」

主催

明治学院大学国際学部付属研究所、レンヌ日本文化研究センター

お問い合わせ先

国際学部付属研究所: TEL. 045-863-2267(平日10時-16時半)